2014年12月27日土曜日

新しい一年に向けて

12月6日から行ってきました、星冬祭。
お陰様でご好評いただき、29日まで会期延長させていただいております。
また、昨夜には、祝い品の数々をオンラインでの販売を始めたところですが、こちらもたいへんなご好評を頂いており、あらためて、イーハトヴのつくりべのみなさんの想いの詰まった品々の魅力に感じ入っているところです。
まだ祝い品はございます。
この冬の空の恒星のひとつひとつと同じ質量、おなじ輝きの品々、ぜひお手にとって頂きたいと思います。

第一回 星冬祭、オンライン販売ページ




それから、事務的なご案内になりますが、年内のオープンは星冬祭の開催日程とおなじく29日(月)までとさせていただきます。
オンライン販売の発送につきましても29日が年内最終日となります。
29日の午後3時までにお支払いの確認がとれなかった場合は年明け4日以降となりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

また、新年は三が日はお休みを頂いて、最初のオープンは1月4日(日)11時からになります。
以下に箇条書きでまとめておきますね。

12月
27日(土)・・・このエントリの登録日。通常営業。
28日(日)・・・通常営業。
29日(月)・・・星冬祭、年内営業、ともに最終日。通販発送最終日。
30日(火)・・・休業日。
31日(水)・・・休業日。

1月
1日(木)・・・休業日。
2日(金)・・・休業日。
3日(土)・・・休業日。
4日(日)・・・通常営業。通販発送再開。


あわせて、1月のスケジュールも公開しておりますので、こちらもご覧いただければと思います。
→ 2015年1月の営業カレンダー by Googleカレンダー
※年末年始、イベントとの関係で前半はお休みが多くなっていますのでご注意下さい。





この地での二年目は、これまでやってきた、むかしロシアの絵本の魅力をお伝えすることを、より深く、より広く、より楽しんでやっていきたいと思いますし、同時に、ふぉりくろーる。のある水沢、奥州、岩手、東北の魅力というものを、人との出会いや繋がり、自然や風景や伝統を通してしっかり感じとりながら、ふぉりくろーる。の店名の語源であるフォークロアの名のとおり、少しずつでも語り始めて行きたいと思っているところです。
それって、きっと、まだよちよち歩きも始まっていないわたしたちが、ようやく何かを語ってみたいと思える何か、モノ・コトの端緒にようやく辿り着いた、ということなのかもしれません。
新しい一年、お付き合いいただけたら幸いです。



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ふぉりくろーる。
folklor.jp
email: info★folklor.jp(★を@に)

023-0851
岩手県奥州市水沢区南町2-17
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2014年12月9日火曜日

星冬祭、つくりべのご紹介「白雪小箱(しらゆきこばこ)」

星冬祭、つくりべのご紹介、最後の4人目は白雪小箱さんです。

フェルトをベースに、糸、ビーズ、スパンコール、レース、本物の羽毛などの繊細な素材を細やかな針仕事で縫いつけてゆく作風は、一品ひとしなに本物の動物の魂が吹きこまれてあるかのよう。
岩手の豊かな自然と、たくさんの動物達に囲まれて暮らすなかで培われた、彼女の眼差しの先には、可愛らしさの奥に佇む動物たちや自然のきびしさやたくましさも捉えているように思います。

今回は、賢治さんの童話やむかしロシアの絵本のエッセンスをそれぞれ素晴らしいブローチに仕立ててくださいました。
ディスプレイしているうちに、これはきっと白雪小箱の箱庭宇宙の星図に違いない、その世界観にしびれました。
真っ白い雪と、輝く満点の星空。
くすんだふぉりくろーる。の壁に掲げたむこうに、何億光年も隔てられた無数の恒星のシグナルが見えるようです。


星冬祭、白雪小箱の箱庭宇宙、全星図。

星になったよだか。氷窒素の世界で、すきとおり、気の遠くなるような過去を突き抜け、すべての恒星のなかまいりをしたさいごの姿です。

白鳥の停車場。こないだ、岩手にも白鳥たちが飛来していました。ロシアと岩手の空を行き来する、美しい鳥たち。ジョバンニとカムパネルラもあこがれのまなざしで見送ったのでしょう。

本物のような存在感のよだか。ずんぐりむっくりうずくまって、伐採跡地に拵えた巣のなかで抱卵しているんでしょうか。星になったよだかといっしょにしたときのイメージの飛翔、リアルとデフォルメのギャップがよくわかります。白雪小箱の魅力のひとつだと思います。

むかしロシアの絵本の中から出てきたような、フラットなデザインのネコさんとキツネさん。それぞれ手に雪の結晶を携えて、星冬の祝いのために召喚された精霊のようです。



祝い祭りのはじまった6日から4日連続、4人のつくりべの方々とその祝い品をご紹介してきました。
もうすでに、いくつかの品々はお越しくださったみなさんの元に。
ですが、ひきつづき、岩手水沢に開かれたイーハトヴとの境界で、星と冬のかがやきのかけらたちがみなさんのお越しをお待ちしております。


第一回 星冬祭、白雪小箱をはじめ、КОШКА、POLICO、menkegumaの祝の品々、いずれも一点ずつしか存在しない、またとない祝いの品ばかりです。
引き続き、祝い品のひとつひとつを少しずつご紹介してまいりますが、ぜひ、実物を手にとって見てください。
イーハトヴのポエジーを感じにいらして下さい。
北国岩手まで、時間旅行を楽しんでいただけたら幸いです。



イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日



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2014年12月8日月曜日

星冬祭、つくりべのご紹介「menkeguma(めんけぐま)」

menkeguma(めんけぐま)とは、岩手の言葉でかわいいくまさん。

彼女が即興でつくったお話から生まれるゆるカワなゆびにんぎょうさんたちは、どれもほっこりする表情で、まるで見て触れる絵本のよう。

今回は、賢治さんのお話、ロシアの昔話に基づいたおにんぎょうさんと、星冬祭というイメージからインスパイアされたオリジナルなストーリーに拠るゆびにんぎょうさんたちが集まってくれました。

天あまの川がわの西の岸にすぎなの胞子ほどの小さな二つの星にすむチュンセ童子とポウセ童子。賢治さんの童話、双子の星から。

こちらは雪の女王。大きな氷の盾が威厳ありげで、でもやっぱりゆるカワで(^^)。アナ雪のエルサよろしく、青いマントを空に翻したりするんでしょうか。

天の川でお料理するお母さんネコちゃんのようなゆびにんぎょうさん。自分で拵えた料理に舌なめずりしてるみたい(^^)

一足お先に冬を越えた春の野の花三姉妹さん。瑞々しさとゆるカワさが不思議なバランスです。



第一回 星冬祭、menkegumaの祝の品々、いずれも一点ずつしか存在しない、またとない逸品ばかりです。
ぜひ、実物を手にとって見てください。
イーハトヴのポエジーを感じて下さい。


イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日



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2014年12月7日日曜日

星冬祭、つくりべのご紹介「POLICO(ポリコ)」

POLICO、Tanya Atanya by polico、Que redo redo (ex.POLICO.h)の3つのラインで木製アクセサリーを制作するアーティスト、マキさんは、多方面から常にひっぱりだこな多面体さん。

彼女の作品は、いずれもウッドバーニングという木の板の表面を焦がしながら描くスタイルで製作されるもの。木の焦げ目の濃淡が醸す風合いと、カラフルなイラストが重なって、可愛らしくもどこか懐かしい乙女の心象世界をかたどっています。

今回、星冬祭では、POLICO名義でのブローチをたくさん拵えてくださいました。
お気に入りの物語は色々あるそうですが、彼女にとって賢治さんのイメージは星空と冬なんだそう。
「ジリジリと暑いわけでもなく、ギラギラと眩しいわけでもない、ひんやりと静かな世界。耳を澄ますとひそひそ聞こえる動物たちの噂話。チカチカ星が輝く音。ロシアの冬も賢治の世界と繋がってるんじゃないかな?今回は、夢の中のような、でも現実にそこにいるような、賢治とロシアの星空と冬の世界をアクセサリーで表現できたらな、と思っています。」
そう語る彼女の、夢と現実がかさなった場所、それはイーハトヴと岩手水沢をつなぐ場所、ふぉりくろーる。のなかにあらわれているんだと思います。

賢治さんの不朽の名作よだかの星。POLICOのよだかもどこか笑っているような表情です。星冬祭にかかせない、つめたくやさしい世界の象りです。

賢治さんモチーフのブローチたち。切り抜いたカタチから垣間見るイーハトヴの美しい冬景色。雪わたり、チャンガチャンガ馬コ、ふたごの星。あどけないお話たち。 

ロシアモチーフのブローチたち。ベレスタを思わせる飾り枠、ロシアの古い木のお家。動物や女の子たちがまるで木のなかで暮らしているみたいな存在感。いまにもアニメイトして動き出しそうです。

スネグーラチカちゃんと雪ん子ちゃん、ロシアと東北のゆきむすめたち。目の色はちがっても、つめたさのなかに宿るこころのぬくもりをひとしく象徴しています。すらっとしたスネグーラチカちゃんもべっぴんさんだし、雪ん子ちゃんのうちまた感もこれまた可愛い(^^)

第一回 星冬祭、POLICOの祝の品々、いずれも一点ずつしか存在しない、またとない逸品ばかりです。
ぜひ、実物を手にとって見てください。
イーハトヴのポエジーを感じて下さい。


イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日



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2014年12月6日土曜日

星冬祭、つくりべのご紹介「КОШКА(コシカ)」

林野をゆく道すがら、突如現れるキリル文字の看板。
金ケ崎という岩手の里山に、gallery КОШКАはあります。
そして、そこには、ネコをこよなく愛する女性、アトリエ・ギャラリーの主・КОШКАのくらしと創作があります。

КОШКАとはロシア語でネコちゃんの意味。
ネコと家族とゆたかな自然に囲まれて、彼女の手からうみだされる陶や染の作品たちは、太陽と大地からもたらされた、暖かな波動や軽やかな彩りを存分に湛えています。

今回はイーハトヴの星と冬を祝う祭りにふさわしい、賢治さんへのオマージュと自然素材の生命力がいっぱい詰まった作品をたくさん用意してくださいました。

草木染のブックカバーとポチ袋。カバーには2015年の手帳も付いてきます。賢治さんを思わせる夜空、星たち、里山の風景、身近な冬の光景。新鮮な空気と暖かい太陽ときれいな水で育った草木の生命の色彩。天然の糊でコーティングされた手触りも、まるで草原に身体を投げ出して遊ぶかのよう。可愛らしくも、使うほどに味わい増す逸品です。

陶のかざりのついたヘアゴムやイアリング。なんと、ひとつひとつのタグに賢治さんの俳句がひとつずつ添えられています。「水露を たもちて菊の 重さかな」菊の模様の陶の重み、みみたぶや髪の毛を通して感じられる賢治の詩です。

鉄鋼石のように固く焼き締められたペンダント。無類の石好きで小さいころは石っ子賢さんと呼ばれた賢治さん。石の持つ記憶を読んでは、きっと時間旅行していたんでしょうね。かつてミケランジェロは、石が予め持っている形を引き出してやるのが自分の仕事だと言ったのだとか。賢治さんも、それを心象スケッチと読んでいました。КОШКАも土からいろんな話を聞いているんだろうな、そう感じます。

今回のためにたった一点焼いてくれた「夜空のスープカップ」。このカップには、ジョバンニの姉さんがトマトで拵えた何かがきっと入っているに違いない。そう思って眺めているうちに、トマトで拵えた何かが満ちたカップの内側からカップの外側の夜空の世界へと意識がうつり、無限のひろがりのなかに思わず吸い込まれてしまいそうになります。


第一回 星冬祭、КОШКАの祝の品々、いずれも一点ずつしか存在しない、またとない逸品ばかりです。
ぜひ、実物を手にとって見てください。
イーハトヴのポエジーを感じて下さい。


イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日



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2014年12月3日水曜日

雪降って静かに白熱して

11月のさいごの週末、むかえた東京蚤の市はたいへんな盛況をいただいて、ほんとうにありがとうございました。
SNSでフォローしてくださっている方々からも声をかけていただけて、あらためて嬉しく、感謝の気持ちが湧き上がるのを感じておりました。
また、素晴らしいお店がたくさん出店されていて、皆さんというわけには行きませんでしたが、多くの方々と交流させていただけて、とても楽しく、刺激をたくさんいただきました。
主催の手紙社のみなさんもボランティアのみなさんも、イベントの成功のために常に献身的に働いてくださっておりました。
こんな素晴らしいイベントに関わらせていただけたこと、改めて深く感謝いたしております。
また、次にお声がけいただけたときも、全力で楽しみたいと思います!





そして、ここ岩手は、12月をむかえて、止めどなく雪の降る日々です。
これは、6日からはじまる星冬祭にむけて、イーハトヴの空から惜しみないベールのもたらしなのかもしれません。


また、この祭に作品を供してくださるつくりべの皆さんからは、いままさに白熱しているところだと便りが届いています。
どこまでも高く続くこの雪のしるしが、その熱によって冷ますことなくほぐれ、ひと品ひとしなに再結晶することを予感しています。


いよいよ3日後に迫った星冬祭、想うと胸が高鳴ります。
星と冬にちなんだ賢治さんの作品を、と思い手にとった校本賢治全集。
表紙の青に鎮めてもらいながら「春と修羅」を通読すると、「冬と銀河ステーション」というおしまいの一篇に辿り着きました。



冬と銀河ステーシヨン



そらにはちりのやうに小鳥がとび
かげろふや青いギリシヤ文字は
せはしく野はらの雪に燃えます
パツセン大街道のひのきからは
凍つたしづくが燦々さんさんと降り
銀河ステーシヨンの遠方シグナルも
けさはまつに澱んでゐます
川はどんどんザエを流してゐるのに
みんなはなまゴムの長靴をはき
狐や犬の毛皮を着て
陶器の露店をひやかしたり
ぶらさがつた章魚たこを品さだめしたりする
あのにぎやかな土沢の冬の市日いちびです
(はんの木とまばゆい雲のアルコホル
 あすこにやどりぎの黄金のゴールが
 さめざめとしてひかつてもいい)
あゝ Josef Pasternack の指揮する
この冬の銀河軽便鉄道は
幾重のあえかな氷をくぐり
(でんしんばしらの赤い碍子と松の森)
にせものの金のメタルをぶらさげて
茶いろの瞳をりんと張り
つめたく青らむ天椀の下
うららかな雪の台地を急ぐもの
(窓のガラスの氷の羊歯は
 だんだん白い湯気にかはる)
パツセン大街道のひのきから
しづくは燃えていちめんに降り
はねあがる青い枝や
紅玉やトパースまたいろいろのスペクトルや
もうまるで市場のやうな盛んな取引です
(一九二三、一二、一〇)



まさにこの星冬祭の祝いと祈願にぴったりとかさなるイメージを見る思いがしました。
ギリシャ文字とロシア語キリル文字との相似のこと、灰色に沈む雪の街を彩る赤や青や金やスペクトル、それらはまるで銀河を構成する詩学そのものです。
この銀河のむげんの点と線のあいだじゅうに響きあって満ちてゆくかがやき、いまはまだ見えないかもしれないそれらのかがやきが、やがて連なってゆくのが見えてくるようです。


最後に、春と修羅の序をここに置いて、第一回 星冬祭の序の事寄せとしたいと思います。





わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです

これらについて人や銀河や修羅や海胆は
宇宙塵をたべ または空気や塩水を呼吸しながら
それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが
それらも畢竟こゝろのひとつの風物です
たゞたしかに記録されたこれらのけしきは
記録されたそのとほりのこのけしきで
それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで
ある程度まではみんなに共通いたします
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
 みんなのおのおののなかのすべてですから)

けれどもこれら新生代沖積世の
巨大に明るい時間の集積のなかで
正しくうつされた筈のこれらのことばが
わづかその一点にも均しい明暗のうちに
  (あるいは修羅の十億年)
すでにはやくもその組立や質を変じ
しかもわたくしも印刷者も
それを変らないとして感ずることは
傾向としてはあり得ます
けだしわれわれがわれわれの感官や
風景や人物をかんずるやうに
そしてたゞ共通に感ずるだけであるやうに
記録や歴史 あるいは地史といふものも
それのいろいろの論料データといつしよに
(因果の時空的制約のもとに)
われわれがかんじてゐるのに過ぎません
おそらくこれから二千年もたつたころは
それ相当のちがつた地質学が流用され
相当した証拠もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいつぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるいは白堊紀砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません

すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます



     大正十三年一月廿日
宮沢賢治







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2014年11月23日日曜日

第6回 東京蚤の市、いよいよ来週末!

11月も残り一週間です。
今年一年を振り返る間もなく締めくくりに向かっているわけですが、でも、ちょっとだけ、この秋を振り返ってから冬を迎えたいと思うのです。

この秋は、たくさんの地元のイベントに参加させて頂きつつ、夏にお世話になった関西に初出店。
お会いしたかった方とお会いでき、あたらしい出会いやつながりも生まれ、より刺激し合える関係というものも築け、多くの方に支えられながら、いまこの地点に居るんだなということに改めて深く感謝しています。
そして、この流れを、これからのイベントや日々の営業にしっかりつなげていきたいと思っています。
どうぞ、引き続き、よろしくお願いいたします。

★★★

そして、いよいよやってきます。
第6回東京蚤の市、来週末、京王閣、ふぉりくろーる。も4度目の参加を迎えます!


「第6回東京蚤の市」
2014年11月29日(土)、30日(日)

29日(土)10:00 ~ 16:30
30日(日) 9:30 ~ 16:00
※2日目は初日より30分繰り上がりです。

開催場所:東京オーヴァル京王閣
     東京都調布市多摩川4-31-1
入場料:400円(小学生までは無料)

http://tokyonominoichi.com/


古き良きものを愛する個性的で素敵なお店が、全国から一堂に会する素晴らしいイベントです。
回を重ねるごとに大変な賑わいで、当店も今まで以上に盛り上げたい&楽しみたいと思っています。
思えば、都内での出店も前回の東京蚤の市以来ですから、東京地方のみなさんとお会いできるのがいまからとても楽しみ。
冬間近の京王閣、暖かくしてお越しくださいね。
会場でお待ちしております!


※東京蚤の市のオフィシャルサイトでは、当日お持ちする予定の品々や意気込みなどご紹介させていただいています。
手紙社さんからも素敵なイントロダクション頂いていますので、ぜひご覧ください。
http://tokyonominoichi.com/archives/319



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2014年11月18日火曜日

イーハトヴのつくりべたちによる 星と冬の祝い祭り 『第一回 星冬祭』開催します

また筆が疎かになってしまっています。
これまでお知らせはいろいろあったのに、Facebookやtwitterのリズムに慣れてしまって、ブログという形でまとめることが出来ずにいました。

むかしチェブのドール展が終わり、関西蚤の市、いくつかの地元イベントを経るあいだ、絵本と、絵本に通じるなにか、ということをずっと考えてきて、そして岩手で過ごすなかで、やはり宮沢賢治という存在と結びついて。

そしてこの冬、賢治の創造の故郷イーハトヴで、つくりべたちによる小さな祭を始めることを思いました。


イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日

出展
 КОШКА
 白雪小箱
 menkeguma
 POLICO


ふるさと岩手をイーハトヴとよび
あまたの物語の舞台とした賢治
あらゆることに深く分け入り
そこからいのちをいただいた詩や童話は
幾億光年かなたの星のかがやき

いま夜は冴え
かがやきを増す満天の星たち
いつか賢治がしたように
わたしたちのつくりべの手しごとは
幾億光年みらいのわたしたちまで響いてゆくでしょう

やがて来る春の歓びを待ちながら
この星のこの冬にもたらされたかがやきを祝う祭りです



イーハトヴとは、賢治の心象のなかに実在した岩手。
そして、岩手のかがやけるつくりべたちと、岩手に集うわたしたちの心象の中にも、それぞれの岩手が実在するのであれば、イーハトヴの地点に辿り着けるはず。
そして、この祭のあいだには、めいめいの星とめいめいの冬、そして、これまでとこれからを、めいめいのつくりべたちの手しごとによって、ここ水沢の天文の街でかさね、放とうとするものです。

イーハトヴのかがやかしいかけらたち、ぜひ拾い上げて下さい。





2014年10月13日月曜日

むかしチェブのドール展、通販について。

ご好評を頂いております、むかしチェブのドール展。
いよいよ本日最終日を迎えるにあたり、
当初予想より多くの方からオンラインストアでの通販のご希望を頂いており、
また台風が迫っていて、お出かけが難しい状況もあるかと思い、
本日13日のクローズ時点でお迎えの決まっていないチェブさんたちの
オンラインストアでの販売を開始したいと思います。

日時は、本日13日、夜9時頃〜12時頃の3時間、下記ページに掲載予定です。



なお、掲載終了時点でお迎えが決まらないチェブさんは
関西蚤の市や各種イベントに連れて歩きたいと思っています(╹◡╹)


振り返るにはまだ早いですが、
ふぉりくろーる。としてはじめての自店開催での自主企画、
岩手水沢のような奥の細道で、いったいどうなることかと思いましたが、
フタを開けてみれば、日本各地からたくさんの方にお越しいただき、
また皆さんがみな、ほんとうによろこんで下さって、
開催してよかった!と心から思っています。

この1ヶ月、可愛らしい空気でお店を満たしてくれていたむかしチェブさんたち、
もうすぐ居なくなってしまうんだなぁとおもうと淋しくなってしまいますが、
みなさんのもとで可愛がってもらって、しあわせに暮らして欲しいと願っています。


それでは、最後までどうぞよろしくお願いいたします。



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2014年10月11日土曜日

絵本と。

しばらく空いてしまっていました。

このところ、イベントもりだくさんで忙しく、
落ち着いた時間がとれていませんでした。

この1ヶ月と少しのあいだに、いろんなことがありました。

岩泉町へ前泊でのイベント出店。
初の自店イベントの開催。
鎌倉syocaさんでの絵本出張イベント。
地元のイベントわっか市への出店。
関西蚤の市出店のための支度。

お店をオープンしているあいだ、お越しくださった方々との対話。
また、同業の他業の方々との交流。

それから、このところ、ずっと考えています。

絵本と、・・・。というテーマ。

いま、店内では、入って右手の壁いちめんに、
床から天井までびっしりと絵本を並べています。
絵本の壁と向き合う空間。
いちまいの壁が決まって、室内の要素がたちあがってゆく。
絵本と、・・・と、ということをかたちにしたくて、
オープンさせる時から模索してきました。
まだまだ手探りですけどね。

たぶん、これから起るかずかずの出来事を経て、掴み取れるような気がして。
でも、ゆびのあいだをすり抜けていってしまったあとの、
名残のようなものをほんとは捕まえたかっただけのような。
(いまからそんなことを期待していて、どうすんの?)

でも、なんとか!

絵本と、・・・。

そんなサイクルです。

来年の春先までイベントの予定が決まっているなか、
どうやって揺らいでいけるか、
絵本と向き合うこころとからだと、
絵本と向き合わせる何かと、
模索してゆこう、
予め決められていることと、
まだ何も決まっていないことと、
ここが岩手であることと、岩手でないどこかのことと、
いろんなことのあいだで揺れつつ、
絵本と。

わざわざ言うほどのことでもないかもしれないんですが、
そんなスタンスです。



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2014年9月29日月曜日

わっか市に思うこと

昨日は、地元水沢で初開催された『わっか市』への出店がありました。
お越しになった方は直接感じられたと思うんですが、なんというか、すごく、楽しいイベントでした!
一晩明けて、からだに残ったほどよい疲れを感じながらお店を開けましたが、この感じは、すごく好きな感じです。

若者が、ということだけでなくて、赤ちゃんも子供も、パパもママも、おじいちゃんもおばあちゃんも、職人も、商人も、文字通りいろんな老若男女がつどい楽しんでいる、こういうの他にあんまりないんじゃないかなぁ。
地方ならではなんでしょうかね。
全年代に共通した若さ、偏っていない、万遍ないことの魅力、そういうものがあったりするのかなぁ。
とにかく不思議な魅力、もう少し噛みしめてみたいです。

それにしても、こんな良いイベントに、しかも第一回目から参加させて頂いて、すごく幸せですし、とても光栄です!
みんながちからを合わせて切り盛りしていて、参加させてもらったこちらもすごく元気をもらいました。
手紙社さんの東京蚤の市も、このわっか市とおなじ世代のひとたちで切り盛りされているイベント。
規模の違いはあっても、東京も岩手も、若い人が元気で、訪れた人がみな楽しそうなのは一緒。
こういうのすごくいいと思います!
スタッフのみなさん、ほんとうにお疲れ様でした。
そしてまた次につなげていきたいですね。

この感じを、来月の関西蚤の市まで持って行けたらな、そう思います。
もうすぐ10月、深まる秋を、西へ東へ、楽しんでいきたいです。




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ふぉりくろーる。
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2014年8月28日木曜日

9.28 Sun. 地元水沢のものづくりマーケット『わっか市』出店します。

9月のイベント第4弾は、地元水沢で初開催されるものづくりマーケット『わっか市』への出店です。


わっか市

2014年9月28日(日) 11:00 - 17:00

奥州市勤労青少年ホーム


わっか市とは、奥州市を中心に、ものづくり(クラフト・アート・音楽・野菜などの農産物を生産)をしている若い人たちが集まり、出店者とお客さんとの輪、出店者同士の輪をつくるきっかけとなることを目指したイベントです。

アート、クラフト、木工、陶器、手作り雑貨を中心に、ワークショップ、DJさんによるミニレコ市コーナー等も予定してます。

日曜日に皆でワイワイあそびましょう~。

(以上、わっか市公式Facebookページより)

★ 

ふぉりくろーる。のある、岩手県奥州市は、平成の大合併で生まれた、人口10万人規模の県南中枢都市です。
多くの若者が、高校卒業と同時に、都会の大学に進学し、そのまま地元にもどることなく、子育て世代の減少から街がとても寂しくなってしまう、そんな典型的な地方都市です。

でも、そんな状況でも、なんとかして活気のある楽しい街にしたいと考え、励んでいる若者が少なからずいます。
このわっか市もそんな動きの中からうまれてきたイベント。

ふぉりくろーる。も初回の立ち上げから参加させていただけるとあって、街の盛り上げに一役買えるうれしさでいっぱいです。
どんなブースをつくろうか、いまから考える楽しみでワクワクしています。

先日も事務局の方から熱いインタビューを受け、こちらも思わず夢中で受け答えしていました。
奥州のこれからに期待です。


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9.20 - 10.13 鎌倉syocaさん『ロシアの絵本とちょこっと洋書』

9月のイベント第三弾は、昨年の秋にもお世話になりました、鎌倉の素敵な絵本と書棚のお店syocaさんでの絵本のイベント。
当店の絵本がたくさん出張いたします。



ロシアの絵本とちょこっと洋書

2014年9月20日(土) 〜 10月13日(日)

鎌倉・syoca



昨年の秋におなじくsyocaさんで開催されたいへん好評をいただきました「ロシアの絵本とハリネズミ」。
今回は「森」と「昔話」がテーマになっています。
森といえばロシア、ロシアといえば昔話、ということで、かなり鉄板なテーマとなっていますが、今回とてもユニークなのは、普段は画家のテイストや画風、印刷の質感などでセレクトすることの多い当店にとって、原作テキストを書いた作家や作品に着目した切り口。
たとえば「赤ずきん」、「長靴をはいた猫」、「ブレーメンの音楽隊」、「シンデレラ」、「おやゆびひめ」など、当店でも人気の高い世界的名作童話をむかしロシアの画家が描いた絵本として並べ見る試み。
普段、新刊絵本を扱われているsyocaさんで、むかしロシアのおとぎ話絵本がたくさん並ぶ雰囲気にワクワクします。



syocaさんは、昨年末に店舗を移転リニューアルされていて、以前も素敵でしたが、古い雰囲気のある建物に移られて、さらに深みのある素敵なお店に。
ロケーションも長谷の大仏に程近くなってアクセスしやすくなっています。

この頃、あまり出店できていない関東でのイベントです。
むかしロシアの絵本、手にとって見たいなぁ、でも岩手遠いなぁ、そう感じられたなら、ぜひこの機にお出かけ下さい〜(^^)



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9.12 Fri. - 10.13 Mon. 初の自店イベント『むかしチェブのドール展』開催

9月のイベント第二弾は、ふぉりくろーる。実店舗開店以来、初の自店開催のイベントになります。


むかしチェブのドール展

2014年9月12日(金) 〜 10月13日(月)
通常11:00 - 16:00
※営業時間は日によって変更の場合があります。

ふぉりくろーる。店内


すっかり日本でも人気キャラクターの仲間入りを果たした感のある、ロシア生まれのチェブラーシカ。
もともとは、ロシアの児童文学家・ウスペンスキーさんが原作の児童文学がスタート。
そこにあらわれるチェブラーシカの姿はいまの可愛らしいルックスとはまるで別物。
そのあと、カチャーノフさんが監督した人形アニメ映画として製作された際のルックスが、現在の日本のチェブの原型となっています。


さて、今回、このロシア・ソ連の国民的アイドルとも言えるチェブラーシカさんの、ソ連時代につくられたレトロで自由?な造形のチェブラーシカ・ドールたちを、岩手水沢のふぉりくろーる。に一堂に集めて、展示即売会を開催しようという試み。

ぬいぐるみやプラスチック、ラバー、セルロイドなどいろんな素材のドールたちが30体以上のほか、絵本やバッジ、ブリキのおもちゃ、オーナメントなど、むかしチェブのいろんなグッズたちが大集合です。
それぞれとっても個性的なので、後ほどご紹介コーナーを設けてご案内したいと思います。

また、本展のお品物は、美術館の展示会に出展されるような希少なドールたち。
一部のドールは、お買上頂いた後、会期終了後のお渡しとなってしまうこと、予めご了承下さい。


おそらく、アクセスの便のことを考えたら、東京や関西でやるのが妥当だろうとは思うんですが、そこはあえて、非難覚悟?で、岩手・奥州・水沢のふぉりくろーる。で開催致します。

岩手・東北旅行の見どころのひとつとして遊びにいらしていただけたら嬉しいです!
どうぞよろしくお願いします!

【9月12日〜30日の営業日】

12 (金) 11:00 - 16:00
13 (土) 13:30 - 18:00
14 (日) 11:00 - 16:00

15 (月) 11:00 - 16:00
17 (水) 11:00 - 16:00
18 (木) 11:00 - 16:00
19 (金) 11:00 - 16:00
20 (土) 11:00 - 16:00
21 (日) 11:00 - 16:00

22 (月) 11:00 - 16:00
23 (火) 11:00 - 16:00
25 (木) 11:00 - 16:00
26 (金) 11:00 - 16:00
27 (土) 11:00 - 16:00
28 (日) 11:00 - 16:00


29 (月) 11:00 - 16:00
30 (火) 11:00 - 16:00

こちらでも確認いただけます。
http://folklor.jp/?mode=f1#calendar




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9.7 Sun. 『岩手岩泉・こどもフェスタ』飛び入り出店

9月のイベント、第一弾は、岩手岩泉で開催の『こどもフェスタ』への飛び入り出店です。




こどもフェスタ

2014年9月7日(日) 10:00 - 16:00

岩手県岩泉町・あっけら館



岩泉というとぱっと浮かぶのは、日本三大鍾乳洞のひとつ龍泉洞。
ちかくにあっか洞というのもあったかな。
要するに自然がゆたか!、ということ以外わたしたちもよく知らない岩泉。
同じ岩手、といえど岩手は広し。
でも、そんなところだからこそ、よく知らないからこそ、なにか岩手でやっていくことのヒントがあるんじゃないか、そんな気持ちで参加を決めました。

主催のナドダーノさんも快く受け入れてくださって感謝です。


実は、このたび、麻衣子が6番目のこどもを身ごもりました。
あらためて、くらしのこと、子育てのこと、からだのこと健康のこと、そしてお店や仕事のこと、ふたりで話したり考えたりすることがあって。
そして、いままであまりこういった方面のことは発信してきていませんでしたが、岩手に移ってから、あらためてこの自然にめぐまれた岩手という環境について真剣に向き合っていきたいと思うようになっていて、そんななか、縁あってナドダーノさんとお知り合いになって、これはきっといい機会だ、って思うようになったんです。

当日はふぉりくろーる。キッズたちもいっしょに、家族総出であっけら館の建物の外にテントをたててブースを用意する予定です。
そして、絵本やカード、バッジやちょっとしたおもちゃ、ファブリックなど、おとなもこどもも楽しめるような品々をお持ちします。
みなさんといっしょに『こども』を楽しむいちにち。
どうぞよろしくお願いします!


ロシアのこどもたちが落書きしたりして、通常の販売ができなくなってしまった絵本たち。でも素敵なイラストはたくさん。こんな訳あり絵本もたくさんお持ちします。

カラフルでかわいらしいポストカードやバッジもたくさんお持ちします。



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9月のふぉりくろーる。について

5月30日に、ここ岩手水沢に実店舗をオープンさせてから、はや三ヶ月が経とうとしています。
ひとつのシーズンがやってきて、まさに過ぎようとするような時間。
ほんの三ヶ月ではありますが、最初の三ヶ月をこうして充実したかたちで過ごしてこれたのも、応援してくださるお客さまや同業パートナー、地域や家族・親類、みなさんのおかげだと思っています。

京都では、世界文庫さんでの『世界の絵本市』恵文社一乗寺店さんでの『むかしロシアの絵本とフィギュア展』がいよいよ大詰め(それぞれ8/31まで)。
ひとりでも多くの方に楽しんでいただけたら、そんな想いでいっぱいです。
さいごまでどうぞよろしくお願いします!



さて、9月の営業予定をそろそろ公開しなくてはいけない時期なのですが、秋はイベントたくさんてんこ盛りで煩雑になりそうなので、まずは整理をかねて、ここで、9月の予定をいっきょにお知らせさせていただきたいと思います。


  1. 9.7 Sun. 『岩手岩泉・こどもフェスタ』飛び入り出店
  2. 9.12 Fri. - 10.13 Mon. 初の店内イベント『むかしチェブのドール展』開催
  3. 9.20 Sat. - 10.13 Mon. 鎌倉syocaさん展示即売『ロシアの絵本とちょこっと洋書』参加
  4. 9.28 Sun. 地元水沢開催のものづくりマーケット『わっか市』に出店


まずはリストのかたちですが、それぞれのイベントの詳細については後ほど追ってお知らせしたいと思います。

それにしても、飛び入りあり、初の自店開催あり、新しい切り口あり、初回イベントへの参加ありで、ハラハラ・ドキドキです。
でもやっぱりワクワクが勝ってしまいます。

みなさんにもワクワクしてもらえるように、しっかり準備してまいります。
どうぞよろしくお願いします!



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2014年8月6日水曜日

白雪小箱さん・動物たちの箱庭世界

このたび、動物モチーフのフェルト・ブローチ作家『白雪小箱』さんの素晴らしいブローチを8点、ふぉりくろーる。でお取り扱いさせていただけることになりました。



7月に地元水沢で開催されたクラフターズ・マーケット。
そこで、おなじ出店者として参加されていたのがきっかけでした。
はじめは、わたしたちのブースに何度も足を運んでくださる熱心なお客さまだなぁという印象。
聞けば、ロシアのモチーフがお好きで、自身のブースを抜けだしてついつい何度も見に来てしまってたのだと。
面白いひとだなぁ、でも好きがしっかりあって素晴らしいことだなぁと思って、こんどはこちらからブースにお邪魔すると、そこには、細やかで瀟洒でありながらどこか野性的で、可愛らしさの中に力強さを持ったブローチたちがたくさん。
ブローチとして見ているだけじゃもったいない、きれいに着飾って自律した動物たち。
これはロシアの絵本と通じるものがあるという感じ。



そんなブローチ・アニマルたちが、いま、ふぉりくろーる。の店舗空間にまた違う彩りを添えてくれています。

ベースはフェルトのシンプルなつくりながら、装飾にヴィンテージ素材を使うなど一点いってん、丁寧に縫い上げられ、それぞれの存在に対する愛情や敬意のまなざしを感じる素晴らしい作品たちです。

1.ツバメ。おやゆびひめを背に乗せて羽ばたく渡り鳥。きれいなさえずりも魅力。オブシディアン(黒曜石)を使ったくりくりとした目と、銀糸の入った刺繍糸で表現したクチバシがポイントです。

2.バンビ。子供らしいあどけなさと無邪気さが可愛らしい。胸元に小さな金色のキノコと砂糖菓子をおもわせる絶妙な色合いが素敵です。

3.タスマニアデビル。見かけによらないその見事な肉食獣の習性からデビルと呼ばれています。アンバランスなずんぐりむっくりした体型や顔つきが可愛らしい。現在、顔面にできるガンのせいで絶滅に瀕しています。がんばれデビル!白雪小箱さんもイチオシです。

4.ツチブタ。ブタといいつつ実はゾウに近い動物で、不思議な存在感で可愛らしいです。頭蓋骨の性質上、あたまをゴンとやられるとすぐに死んでしまうという脆さも。刺繍で表現された口元にらしさが良く出ていて、白雪小箱さんの愛着を感じさせます。

5.ヒョウ。孤高、そんな言葉がよく似合う彼らは狩りの達人。可愛さの中にも虎視眈々と狩りの機会を窺う鋭さもたたえています。薄黄色のフェルト地に紫のスパンコールでヒョウ柄模様を表現。そのエレガントな出で立ちがよりいっそう気高さを醸しています。

6.トナカイ。サンタさんの橇引きで有名な彼らですが、とても存在感のある角がすばらしい、改めて美しい動物だなぁって思います。白雪小箱さんも角の表現には苦労されたそうですが、誇張しすぎることなく自然の造形美と存在感を発揮しています。

7.アナグマ。タヌキのようなルックスとはうらはらにイタチ科の動物で、だけど危険がせまるとタヌキ寝入りするそう(笑)。ロシアでも日本でも広く分布している動物のようです。刺繍糸で表現した体毛の一刺しひとさしがレトロな風合いと心地よいアクセントになっています。

8.リュウグウノツカイ。時々打ち上げられて話題になります深海魚。深海のいきものって宇宙からやってきたかのごとくルックスですごく想像力を刺激されます。普段は深海のなかで全身を直立させて静止しているそうで、すごい、コワイけど、やっぱり刺激的で素晴らしいです。暗い海の底で、または宇宙の闇のなかで銀色にみずから輝く様に勇気づけられる気がします。


いかがでしょうか?
相性のよさそうなロシアの絵本といっしょに撮影してみましたが、胸元やバッグにブローチとして当たり前にお使いいただくだけでなく、目や手で愛でられるものとして、むかしロシアの絵本たちと同じ位置にいるような気がしてくるんです。
もしやすると実用からは少しはみ出してしまうのかもしれない。
でも、だからこそ、使えないなんて理由で手放してしまうものとは違った関わりをもたらしてくれるんですよね。

そして今後は、白雪小箱さんとのコラボ企画なども検討中です。
白雪小箱さんの箱庭世界と、むかしロシアの魔法の森世界、どんな展開になるか、いまから楽しみです。
スケジュールや具体的な内容が決まり次第お知らせしますので、その際はどうかお受取り下さい。



今回ご紹介したお品物は、現在は店舗のみの販売とさせていただいております。
夏休みの東北旅や帰省旅の際に、是非お立ち寄りの上、実物を手にとっていただきたいです。
通販のリクエストもお受けいたしますのでご希望の方はメールにてご連絡をお願いいたします。
それでは、みなさまのご来店、お声、お待ちいたしております。

☆白雪小箱☆プロフィール☆

【動物たちの箱庭の世界】
動物や鳥などのいきものをモチーフとしたフェルトブローチを型に捕われず自由な発想で絵を描く様に製作しています。
フェルトを縫い合わせて綿を詰めた土台にビーズ、スパンコール、リボン、レースなどを使って表現した作品は全て1点物です。
http://ameblo.jp/blanc-neige-s/

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2014年8月3日日曜日

可愛らしさのあいだに。

日々、いろんな絵本やおもちゃや、触れていますと
TwitterやFacebookや、画面のタイムラインを眺めていますと
街をあるいたり、こどもや麻衣子のいる風景や、生きている只中にいますと
ふと、気をとめてしまう、瞬間があります
わたしが、わたしからのつながりのひとつひとつを、すべて
それとしてパッと、あかるさのなかで、沈んでいることも照らすような
おんがくはながれていますが、記憶はすべてうつくしくうかびあがるような
そんな在り方がみえるようなせつながあります

つい哲学的に分析してみようとして、やめて
またもどります
ひびの可愛らしさのあいだに。



ふぉりくろーる。は、8月のおわりから、
初の店内イベントを開催します。
わたしたちにとって、とてもエッセンシャルなこと、普遍的に思うことを、日々の様々なつながりのなかで、わたしたちなりのペースでたしかめながら取り組んでいくもの、そんなことを日々の中に挟んでいきたいと思っています。
詳しくは追ってご案内させていただきますので、どうぞお受け取りいただきたいと思います。



そして、京都では、わたしたちが集めた絵本や雑貨が日々、たくさんの方と出会い、触れて頂いています。
世界文庫さんと恵文社一乗寺店さんという素晴らしい本屋さんの空間で、みなさんをお迎えされるオーナーの方々がいて、いろんなことがつながって、いとなみを共にして、素晴らしいことだと日々感謝です。


世界の絵本市 vol.2 at 世界文庫
2014.6.21(sat) - 7.31(thu) 8.21(thu) ※会期延長しました!
http://blog.folklor.jp/2014/06/blog-post.html




むかしロシアの絵本とフィギュア展 at 恵文社一乗寺店
2014.8.1(fri) - 8.31(sun)
http://blog.folklor.jp/2014/07/81831.html





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2014年7月21日月曜日

「むかしロシアの絵本とフィギュア展」恵文社一乗寺店にて。(8/1〜8/31)

夏の京都が熱いです。

現在、世界文庫さんにて、『世界の絵本市 Vol.2』に参加させて頂いている最中ですが、8月には、同じく京都、恵文社一乗寺店にて、イベント開催という運びになりました。


むかしロシアの絵本とフィギュア 展

2014年8月1日(金) - 8月31日(日)
@恵文社一乗寺店


恵文社一乗寺店さんでは、昨年の5月に『ロシア絵本のポエジーとエナジー』と題したイベントをやらせて頂いていますが、今回は、絵本に加え、むかしロシアのにんぎょう/フィギュアにスポットをあてたものになります。

ソビエト時代、特に50〜80年代につくられた、ラバー、スポンジ、プラスチックといった合成樹脂製のフィギュアたち。
精巧な作りとは言えない、ざっくりしたデザインとペイント、だけど、そこにしか宿らない風合いと味わいがあって。
当時のこどもたちの手にあったことを想うと、どこか嬉しく、どこか楽しくなってきます。
同じ時期につくられた絵本と一緒に、日々を同じくしたむかしロシアの絵本とフィギュアたち、ぜひ真夏の京都に会いに来て下さい。



恵文社一乗寺店の堀部店長が、ご自身のブログでご紹介くださってます。

「むかしロシアの絵本とフィギュア展」開催のお知らせ | 何を読んでも何かを思い出す
http://keibunsha.jpn.org/?p=7581



ふぉりくろーる。の京都の夏はまだ続きます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


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