2014年12月9日火曜日

星冬祭、つくりべのご紹介「白雪小箱(しらゆきこばこ)」

星冬祭、つくりべのご紹介、最後の4人目は白雪小箱さんです。

フェルトをベースに、糸、ビーズ、スパンコール、レース、本物の羽毛などの繊細な素材を細やかな針仕事で縫いつけてゆく作風は、一品ひとしなに本物の動物の魂が吹きこまれてあるかのよう。
岩手の豊かな自然と、たくさんの動物達に囲まれて暮らすなかで培われた、彼女の眼差しの先には、可愛らしさの奥に佇む動物たちや自然のきびしさやたくましさも捉えているように思います。

今回は、賢治さんの童話やむかしロシアの絵本のエッセンスをそれぞれ素晴らしいブローチに仕立ててくださいました。
ディスプレイしているうちに、これはきっと白雪小箱の箱庭宇宙の星図に違いない、その世界観にしびれました。
真っ白い雪と、輝く満点の星空。
くすんだふぉりくろーる。の壁に掲げたむこうに、何億光年も隔てられた無数の恒星のシグナルが見えるようです。


星冬祭、白雪小箱の箱庭宇宙、全星図。

星になったよだか。氷窒素の世界で、すきとおり、気の遠くなるような過去を突き抜け、すべての恒星のなかまいりをしたさいごの姿です。

白鳥の停車場。こないだ、岩手にも白鳥たちが飛来していました。ロシアと岩手の空を行き来する、美しい鳥たち。ジョバンニとカムパネルラもあこがれのまなざしで見送ったのでしょう。

本物のような存在感のよだか。ずんぐりむっくりうずくまって、伐採跡地に拵えた巣のなかで抱卵しているんでしょうか。星になったよだかといっしょにしたときのイメージの飛翔、リアルとデフォルメのギャップがよくわかります。白雪小箱の魅力のひとつだと思います。

むかしロシアの絵本の中から出てきたような、フラットなデザインのネコさんとキツネさん。それぞれ手に雪の結晶を携えて、星冬の祝いのために召喚された精霊のようです。



祝い祭りのはじまった6日から4日連続、4人のつくりべの方々とその祝い品をご紹介してきました。
もうすでに、いくつかの品々はお越しくださったみなさんの元に。
ですが、ひきつづき、岩手水沢に開かれたイーハトヴとの境界で、星と冬のかがやきのかけらたちがみなさんのお越しをお待ちしております。


第一回 星冬祭、白雪小箱をはじめ、КОШКА、POLICO、menkegumaの祝の品々、いずれも一点ずつしか存在しない、またとない祝いの品ばかりです。
引き続き、祝い品のひとつひとつを少しずつご紹介してまいりますが、ぜひ、実物を手にとって見てください。
イーハトヴのポエジーを感じにいらして下さい。
北国岩手まで、時間旅行を楽しんでいただけたら幸いです。



イーハトヴのつくりべたちによる
星と冬の祝い祭り
『第一回 星冬祭』

於 ふぉりくろーる。イーハトヴ店
自 西暦二〇一四年十二月六日
至 西暦二〇一四年十二月二三日



********************

ふぉりくろーる。
email: info★folklor.jp(★を@に)

023-0851
岩手県奥州市水沢区南町2-17
tel&fax: 0197-47-5539

********************

お知らせや挿絵など発信しています。


********************

0 件のコメント:

コメントを投稿